花咲ける青少年 愛蔵版2
単行本3巻・4巻収録
▼第2話 香港少年(花鹿、立人の叔父・慶昌主催パーティに出席)
慶昌叔父は立人の味方ではあるものの、だいぶ頼りない人物。立人に気がある妻のブリジットにとって花鹿はただの邪魔者。立人から遠ざけるために花鹿に秘密の花園を見せると鍵を渡し、ナンパ男の待つ温室におびき寄せるが、その温室にはブリジットが手配した男以外に、もう一人先客がいて・・・。
温室にやってきた花鹿を強引にナンパしようとする男にサングラス少年が「うるさい!」と一喝。カっとなった男が少年に殴りかかろうとするが、見事にかわされてしまう。
花鹿を「女」呼ばわりし、さっさとサロンに戻れと言い放つ少年。身の程をわきまえぬから、このような目に会うのだと少年に非難された花鹿は“女”じゃない、私には花鹿という名があると返答。
行けと言ってる!と怒鳴る少年。お前こそ、人が名乗った時は自分も名乗ると教わらなかったか!と怒鳴り返す花鹿w
聞いたこともない!このおれに名乗れとは不遜な奴と言い返す少年。
花鹿とルマティ王子の初対面シーン✨
✿候補2:ラギネイ王国の第二王子ルマティ・イヴァン殿下 14歳
少年特有の無邪気さと気位の高さを併せ持つルマティ王子。花鹿と出会い、2人が打ち解けるまでのエピソードはドキドキハラハラ・ほのぼの・色んな感情が詰まっていて、特にお気に入り。
❀ラギネイ王国
東南アジアにある太陽信仰の王国。国王はその信仰の中心にあり、太陽神ラギの代理人として絶対的崇拝と権力を握る。人口約200万。石油、天然ガス資源の宝庫で、国王の個人資産は世界一の500億ドル。経済発展は73代マハティ王(ハリーの父、花鹿の祖父)の近代政策の賜物。現74代ウールド国王も、前国王にまさるとも劣らぬやり手の財テク国王。
❀ルマティ、花鹿と屋敷を抜け出す
花鹿は立人の叔父・慶昌の屋敷に滞在中、こっそり屋敷を抜け出そうとしているルマティを見つけて好奇心から一緒に散歩に出かける。
ついてくるな女!!ジャマだ!と怒るルマティ。”花鹿”だって言ってるだろ、オリエント・ブルーと言い返す花鹿。
どういう意味だと不思議そうに聞き返すルマティ。おまえの瞳の色だ、名前がわからないからそう呼んでると答える花鹿。
無礼者!!ここが国元なら手打ちにしてくれる所だ!と怒るルマティ。
ルマティは花鹿になかなか名前を教えようとせず、むっとした花鹿は作戦を変更し、大声を出すと脅して聞き出すことに成功。ルマティは花鹿と同い年の14歳。青い瞳は先祖返り。花鹿がラギネイの民族衣装を褒めると、顔を赤らめながら頭に巻いた聖布をはずして花鹿にプレゼントするルマティ(女性の前で聖布を外すのは求婚の証。プロローグで祖父のマハティもキャサリーンにこうしてプロポーズ。)
しかし、そんな甘いムードも吹き飛ぶ事態が発生。暴走トラックが花鹿たちに向かって突進!
❀ルマティと花鹿、暗殺者に襲われる。
林の中に隠れ、池に身を潜ませ、なんとか刺客を巻く花鹿たち。びしょ濡れになり、花鹿は池の中にお金を落とし、無一文。ルマティは最初からお金など持ち歩かない。
なんで電話すんのに金がいるんだ!?とぽかん顔w
自分のことを世間知らずだと思っていたが、上には上がいるもんだなぁとため息をつく花鹿w
何だ、その馬鹿にしたものの言いようはー!と怒るルマティ。
暗殺者に狙われているのに、なんとものんきな会話😅
ちょうどそのとき、縄張り争い中の香港のストリートキッズ・葉グループに見つかり、おかしな男たちに襲われたと話すと、アジトに連れて行かれて匿ってもらえる。
❀暗殺者たち、ルマティを見つけ出す
どうやって居場所を割り出したのか、暗殺者たちが葉グループのアジトまでやってきてルマティを襲うが、刺客の一人、ソマンド皇太子の近衛士官・ノエイがトドメを刺すのを躊躇し、寝返ったために葉グループが反撃に打って出て、暗殺団を撃退する。ノエイはルマティをかばい負傷。その後、立人のヘリで寅之介が駆けつける。
❀生き証人 イザック・ノエイ元少尉
ソマンド皇太子の近衛士官だったが、2ヶ月前に引責退官。今回の事件の首謀者であるソマンド皇太子の忠実なる臣下で、真実を隠してすべての罪をかぶろうとするが、捕らえられたのを機にソマンド皇太子のためにも、弟君のルマティを命がけて守る決意をする。祖国に帰るまでは立人のもとで花鹿を護衛し、帰国後も2人を何かと助ける人物。ちなみに花鹿はノエイをハリーの飼っていたドーベルマン呼ばわりw
❀ブリジット、花鹿の暗殺を企み、追放処分
かつて男女の関係にあった立人に女の本質が知りたかっただけ、毒の部分をわかり易い形で持った女性だから選んだにすぎないと扱き下ろされたブリジットは、怒りの矛先を花鹿へ向け、毒入り苺を食べさせようとするが、ルマティが気づいてあえなく失敗。立人によって、倣家を追放される。
❀ルマティ、 帰国を決意、花鹿と再会を約束
ラギネイを分裂させようとする第3者の介入があるにせよ、慕っていた兄のソマンド皇太子が刺客を差し向けたことに大きなショックを受けたルマティは、ソマンド皇太子と直接会って誤解を解くべく帰国を決意し、花鹿に別れを告げる。
ルマティの眼が赤いことを指摘する花鹿。この2日よく寝てないからだと答えるルマティ。友達じゃないか、どうして少しくらい弱音を吐いてくれないんだと憤る花鹿。そんなに信用できないか、何でもいい、おまえの力になりたいのにと。
なんにも出来ないのがくやしい、さみしい!と続ける花鹿。ルマティのほっぺを両手で挟み込む花鹿の手をルマティが握り・・・。
花鹿の手を握った感想を思わず口にするルマティ。やわらかい、どうしてこんなにやわらかいんだ・・・こんなものには、さわったことがないと。ハッと我に返って焦るルマティ。すまぬ、決してやましい気持ちはと口ごもり・・・。
お前が元気になって良かった、私の手が役に立ってうれしいと無邪気に喜ぶ花鹿。
兄のソマンド皇太子と腹を割って話し合えば、きっと誤解がとけるはずと励まし、ウミガメの甲羅で作ったネックレスを渡す花鹿。私の育った島のお守りできっとお前を守ってくれるからと。こんな物と言いながらも、服の下につけると告げるルマティ😊
ルマティの頬にキスをする花鹿。”友達の約束”だから、おまえも私に返してくれと花鹿に言われ、赤面しながら、花鹿の頬にキスするルマティ。
これからどんな事があろうと私たちは友達だ、世界中がお前の敵にまわっても、私はお前の味方をすると宣言する花鹿。ああ、約束だと返答するルマティ。
▼第3話 日本異邦人(花鹿、立人、寅之介再来日、ユージィン初来日)
花鹿に会うためにユージィンが単身日本へ。花鹿がまだ到着していないと知ったユージィンは、花鹿の友人・由依宅を突撃訪問。由依ファミリーは美しすぎる外国人にどひぇーワタワタの連続。
留守電を聞いた花鹿と立人が合流。由依との再会を喜ぶ花鹿。ところで2人はなぜ屋根の上で語り合う必要がw
▼ 第4話 ラストクリスマスメモリー(花鹿、祖父フレド宅を訪ねる)
花鹿、立人、寅之介は立人の運転で花鹿の祖父フレドの家(祖母キャスリーンは3年前に他界)を訪れる。フレドに会うのは、立人も寅之介も初めて。
花鹿はフレドに夫探しゲームのことを聞かれ、ユージィンの写真とルマティの写真を見せるが、フレドはルマティの写真を見た瞬間、発作を起こして倒れてしまう。その後、意識を取り戻したフレドは、花鹿と立人を呼び、キャサリーンとの間にあったことを打ち明けるが、キャサリーンが恋した相手がマハティであることだけは明かさなかった。
❀立人、ハリーの出生の秘密を知る・・・
ハリーの出生の秘密について薄々勘付いていた立人は、意識混濁中のフレドが「マハティ」と口走ったのを耳にし、ラギネイ王国との関わりを確信。そんな立人に花鹿のことをよろしく頼むと託すフレド。
▼第5話 青色革命(花鹿、立人、ノエイ、ユージィン、ルマティ、アメリカで合流)
アメリカに帰国した花鹿は、ヨーロッパ遊興旅行から戻ったユージィン宅に入り浸り。立人はノエイを花鹿のボディガードとしてつけることに。ユージィンとノエイ、なかなかの凸凹名コンビw
「ぼくは彼女の愛玩物(ペット)」というユージィンの言葉にペットの他の意味を辞書で調べる生真面目なノエイw
そんなノエイにラギネイとソマンド皇太子のことで痛烈な嫌味を並べる皮肉屋のユージィン。
ユージィンは花鹿たっての希望でしばらく立人と花鹿が住むハリーの屋敷(だと思う)に居候することに。ルマティから電話がかかり、1分後にヘリが到着。ユージィンを初めて見たルマティの率直な感想:
「ヨーロッパ人には時としてとんでもなく綺麗な奴がいるが、君はまた特別だ。」
身に余るお言葉ですと返すユージィン。目の保養をしたぞ、あーゆーのを側近に置くとはお前(花鹿)も趣味がいいと花鹿に声をかけるルマティ。友達だよと訂正する花鹿w
クインザはルマティとソマンド皇太子が和解したことをノエイに告げ、唯一の弟君ルマティのことを皇太子殿下と思ってお守りするように念を押すと、所用があるとそそくさとラギネイへと引き上げていく。クインザの言葉を信じていいものかと考え込むノエイ。
❀ルマティ、花鹿と結婚宣言!
ルマティが到着した日、花鹿とルマティは夜が耽るまで積もる話に花を咲かせて、いつのまにか一緒の布団でご就寝。翌朝、ルマティを起こしに来た侍従のセズン(クインザ弟)は仲良く眠る二人を見てびっくり!!当然のことながら立人から叱責を受ける花鹿。
あきれた!!今度という今度は徹底的にあきれた!!いったい、いくつになった花鹿!!と花鹿を叱る立人。
そこにルマティが乱入し、花鹿を擁護。世間知らずな花鹿のさらに上を行く持論を展開😆
何を怒る!我々は友人だぞ、一緒に寝て何が悪い!!お前は俺を侮辱するのかとw
おっしゃる意味がわかりませんがと返す立人。
俺が花鹿に不埒な真似をすると思っているのだろう!俺はそんな無礼な男ではないぞ!と憤るルマティ。
困りましたね、私は決してそのようなことは思いませんが、他人はそうはいきませんと答える立人。悪い噂は殿下にとっても、花鹿にとってもマイナスでしょうと。
花鹿が嫁に行けなくなるということかと聞き返すルマティ。そしたら俺が責任を持ってやる!俺が花鹿を妃に迎える!!そうだ、それがいい!!そうすれば、ずっと一緒にいれるぞ!俺は本気だ、さぁ、行くぞ、花鹿!とルマティが花鹿を部屋から連れ出し・・・。
立人は苦笑しながらも2人を黙って見送る。その余裕の表情からして、まるで子供同士の戯れとしか見てないのかなw
花鹿を引っ張って中庭に連れ出したルマティは、頭に巻いた聖布を取り、あらためて花鹿にプロポーズ!恋がどんなものかまだ分からないと答える花鹿。気持ちが固まるまで待つと返答するルマティ。
❀ルマティ、反逆罪で国外追放処分
クインザのお膳立てでソマンド皇太子と和解でき、安堵していたルマティのもとに衝撃の一報が入る。ルマティの父である国王陛下が崩御し、ルマティがソマンド皇太子暗殺未遂およびクーデターを企んだという身に覚えのない反逆罪で国外追放の身となったというのだ。
第3巻につづく
花咲ける青少年 (3) (花とゆめCOMICS)
花咲ける青少年 (4) (花とゆめCOMICS)
花咲ける青少年 愛蔵版2
第01・02巻ネタバレ感想(文庫本1巻)
第03・04巻ネタバレ感想(文庫本2巻)
第05・06巻ネタバレ感想(文庫版3巻)
第07・08巻ネタバレ感想(文庫版4巻)
第09・10巻ネタバレ感想(文庫版5巻)
第11・12巻ネタバレ感想(文庫版6巻)