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2024年6月16日日曜日

『花咲ける青少年』第3巻ネタバレ感想【樹 なつみ】


花咲ける青少年 愛蔵版3
単行本の第5巻、6巻収録

▼第5話 青空革命(ルマティ米国亡命、花鹿は寅之介、ユージィンとラギネイへ)
ソマンド皇太子暗殺未遂およびクーデター画策という、身に覚えのない反逆罪で国外追放処分となったルマティは、花鹿の父・ハリーの根回しにより、アメリカへの亡命が許可され、立人の保護下に置かれることに。

花鹿はハリーの名代として、ラギネイ王国の現状を確認するためにユージィン、寅之介と共にラギネイに向うことに。

✿ラギネイ王家の家系図
ラギネイ国王は義務として妃を2人持つ。マハティ神座王には第一夫人アレーナとの間に第一王子である崩御した74代国王ウールドと、第二王子のマイーデ、第二夫人セレイラとの間に一人娘のリリカがいる。

✿現在の王位継承権保有者
ラギネイ王国には独特の王位継承システムがあり、王の在位が5年過ぎると、王の兄弟、いとこの継承権は消え、その子供の代にうつる。現在、王位継承権があるのは次の4人。

①ウールド国王の第一王子ソマンド
②ウールド国王の第二王子ルマティ
③マイーデの一人息子イズマル
④リリカの一人娘ナジェイラ

✿バーンズワース VS ローゼンタール
ラギネイ王国の石油利権をめぐって敵対関係にあるバーンズワース財閥会長の娘・花鹿と、ローゼンタール財閥会長の息子・カールがラギネイで遭遇。

ラギネイの石油利権を独占保有するバーンズワース。ローゼンタールは今回の政変に乗じて、石油利権を奪おうと動き出す。ローゼンタールが押す王位継承者は外国かぶれのイズマル王子。愚鈍で御し易いからだ。


カール

✿候補3:花鹿、カールを救う
閉所恐怖症のカールはエレベーター事故で閉じ込められて発作を起こし、居合わせた花鹿に助けられる。 何気なく名前を聞いたカールは、花鹿が敵対関係にあるバーンズワースの令嬢と知って驚愕するが、善良なカールは花鹿の正体を知った後も紳士的な態度を取り続ける。花鹿はこの人が夫候補3人目の気がすると立人に告げる。

✿クインザに頼りきりのソマンド皇太子
ルマティを王位につけたいクインザは、小心者のソマンド皇太子の恐怖心を煽り、自分だけは味方だと信じ込ませて意のままに操る。今回のクーデター騒ぎでかなりの人数が裁判にかけられることなく処刑された。立人は内紛のシナリオを書いているのは間違いなくクインザだと確信する。

✿ユージィン、王国内を極秘潜入調査 
花鹿に同行してラギネイ入りしたユージィンは、王宮内の潜入調査を始める。まずは王位継承権を保有するルマティのイトコのイズマル王子とナジェイラ王女に接触。単純なイズマル王子よりも、彼を後ろで操っている巫女のナジェイラ王女の方が危険人物だと判明。ナジェイラは花鹿そっくりな容姿を持つ14歳だが性格は真逆。計略や争いごとを好む禍々しい少女。


ナジェイラ

✿ナジェイラから花鹿に宛てた2通の招待状
屋敷への招待状と1ヶ月後のソマンド新王の戴冠式の招待状をナジェイラから受け取る花鹿。警戒心を抱くユージィンと寅之介だが、同じ年頃の女の子ならぜひ会ってみたいと興味を示す花鹿。同じ頃、アメリカにいる立人にも戴冠式の招待状が届く。

ユージィン、寅之介を従えてナジェイラの屋敷へ向かう花鹿。愛想良く出迎えたナジェイラはカールも招待しており、一緒に食事をとろうと誘う。しかし、和やかな晩餐とは程遠く、嫌味な発言を連発するナジェイラ。そんなナジェイラの強烈な毒舌攻撃をポジティブ思考で跳ね除けた花鹿は、ますますナジェイラから反感をもたれてしまうのだった😅

✿ルマティ、命懸けで助けてくれた立人に懐く
ノエイが密航ルートを使ってラギネイ入りしたのを知ったルマティは、自分もラギネイになんとしても戻りたいと屋敷を抜け出すが、反ルマティ派が雇った暗殺者に見つかり捕らえられてしまう。追跡して監禁場所を見つけ出した立人が命懸けでルマティを救出する。傷を負いながらも助けてくれた立人に心動かされたルマティは、立人を信頼しようと決め、その後はおとなしく屋敷に留まるのだった。

立人にすっかり懐くルマティ。侍従のセズンによれば、ルマティはかなりのブラコンらしく、少し自分より年上の男性に特に弱いのだとか😊


✿クインザ、花鹿と面会
ルマティが拉致され、立人に救出されたことを知ったクインザは、ルマティの無事を確認するために花鹿のもとをたずねてくるが、花鹿とそれ以外の話をするのは避けたいようで、ルマティに対して近いうちに必ず王宮へお迎えするのでそれまでどうかご辛抱を、との伝言を残してさっさと去っていく。

▼第6話 Three(カールと姉三姉妹、花鹿と立人とルマティ)

✿カールと腹違いの姉3人
カール曰く、地獄の三姉妹。カールを妾腹と嘲り、憎悪する三姉妹は幼少期からカールに対して陰湿なイジメを繰り返してきたという。閉所恐怖症になったのも、三姉妹に井戸に落とされたのが原因。母はお金に目がくらんで30も年の離れた父と結婚し、わずか1年で父と離婚。莫大な慰謝料をふんだくって蒸発。産み捨てられたカールは三姉妹の餌食となり、地獄そのものの幼少期を送る。ただ、父だけは一人息子のカールを会長の座につけると明言。そのことがさらに三姉妹の怒りと妬みを買っているようだ。

✿花鹿たち、アメリカへ帰国
ラギネイに足止めされていた花鹿はマハティ神座王陛下の助力によりアメリカ行きのチケットを手に入れ、無事帰国。ルマティとの再会を喜び、立人の怪我の様子を確かめ、ほっとする花鹿。

第4巻(単行本7巻・8巻)につづく


花咲ける青少年 (5) (花とゆめCOMICS)


花咲ける青少年 (6) (花とゆめCOMICS)



花咲ける青少年 愛蔵版3










第01・02巻ネタバレ感想(文庫本1巻)
第03・04巻ネタバレ感想(文庫本2巻)
第05・06巻ネタバレ感想(文庫版3巻)
第07・08巻ネタバレ感想(文庫版4巻)
第09・10巻ネタバレ感想(文庫版5巻)
第11・12巻ネタバレ感想(文庫版6巻)

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