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2014年4月9日水曜日

栗原まもる『太陽の玻璃』

作品名: 太陽(てぃだ)の玻璃(ガラス) (講談社コミックスデザート (129巻))
漫画家: 栗原まもる
出版: 講談社 (2001/06)
ジャンル: 恋愛 三角関係

[内容紹介]
16歳になったら、あたしをニンシンさせてよ。砂那枝が大好きな陸ちゃんとした約束。なのにロストヴァージン記念日になるはずの誕生日、陸ちゃんは海で救った謎めいた女性・咲子に恋をしてしまった……。光と風の島を舞台に激しく悲しい恋が始まる!

[感想]
すごく重たい話です。普段ご近所さんとして接する分ではとても感じが良い人が、恋愛が絡んでくると、とたんに欲望剥き出しになって、態度を豹変させ、ドロドロの醜い一面をさらけ出してしまう、そんな人間の醜悪な部分を見せつけられた感じがします。

後半に入って、突然、ファンタジーと現実を織り交ぜたような展開になっていったので、ちょっと意図がのみ込めませんでした。陸と咲子の罪の意識が生み出した亡霊ということなのでしょうか?私は、むしろ、リアルな人間のどす黒さと、己のしでかしたことに対して良心の呵責に苦しみつつも、がむしゃらに、したたかに生きていく彼らの姿を描き通して欲しかったです。

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