※当ブログはアフィリエイト広告を利用しています。

このブログを検索

2015年10月8日木曜日

日生佑稀『ライオン』

作品名: ライオン
漫画家: 日生佑稀
出版: 笠倉出版社 (2014/7/16)
ジャンル: TL
トーン: せつない あまあま 
試し読み: ライオン

[あらすじ]
鮮やかな金色の鬣を靡かせ鋭い眼差しで人を刺す……平凡な日常を送る私の前に現れた獣のよう な男・樹。危険な男だと気づいているのにたてられた牙から伝う甘い毒に心を犯されて……違う、こんなの、恋じゃない!! 心が引き裂かれても全てを喰いつ くされても求め合う衝動は止まらない!! 表題作の「ライオン」他、読み切り作品を加えた日生佑稀、珠玉の短編集。

[感想]
TLにしては珍しく気骨のあるヒロイン。理系の大学院生と肉食系年下男(学部生)のお話で、三角関係ではないけど、ヒロインが憧れを抱く指導教授が草食系のまったりほっこりなイケメン准教授でこれまたいい存在感を醸し出していた。
 
なかなか靡かないヒロインを振り向かせようと研究室に通いつめるライオン君。肉食獣がヒロインの前だけは従順ワンコになるのが楽しい。ただ最後の最後でお約束なTL展開。嫉妬に狂ったライオン君が研究室でヒロインを追い詰め、服のボタンを豪快に引きちぎって襲い掛かるが、抵抗らしい抵抗をせずに情欲に流されるヒロイン。勢いのままガバっというのがTLの王道なのかもしれないけど、このお話に関しては、あれだけ待ての姿勢を続けていたワンコなのだから、強引にじゃなくて、ちゃんと告白してからの方が萌えたな~。

そういう意味では、次に収録されていたスピンオフの准教授とボーイッシュな後輩女子との恋話の方がじっくり展開で好みでした。こちらは草食系のインテリ優男の魅力がさく裂!見た目はボーイッシュなのに乙女なヒロインも大変可愛らしくて好感が持てました。

キャラ設定やストーリー運びがしっかりしている漫画家さんなので、短編集にありがちな物足りなさを感じません。収録作のプチ番外編になっている巻末オマケ四コマも楽しかったです。

ブログ