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2016年2月5日金曜日

あきづき空太『赤髪の白雪姫』1~15巻

作品名: 赤髪の白雪姫
漫画家: あきづき空太
出版: 既刊15巻
ジャンル: 王国 ファンタジー
トーン: ほのぼの 
試読: 赤髪の白雪姫 

[作品紹介]
『LaLa DX』(白泉社)2006年9月号~2011年9月号掲載、その後『LaLa』に移り、2011年11月号から連載中。2015年にテレビアニメ化され、現在2ndシーズン放送中。

[あらすじ]
生まれつき赤い林檎の様な美しい髪の白雪。その珍しい髪色を悪名高いラジ王子に気に入られ困った白雪は国を出ることに――!! 隣国の森で出会い力を貸してくれた少年・ゼンとは一体……!? 

[感想]
読み切りから連載化されたそうで、なるほどなぁと思ったのは、第一話では淡い童話チックな雰囲気を纏いながら、おなじみの”白雪姫”とは異なる展開を見せて、読者の好奇心を掻き立てさせ、物語へと誘い込む導入部となっていること。この読み切りだった第一話は、二人のその後について様々に思いを巡らせることが出来るような余韻を残す締めくくりになっているので、第2話へとすんなりつながっていく。

第一話は、赤髪が珍しいというだけで、放蕩三昧のぐーたら王子の愛妾にされそうになり、国を出る決意をした町娘ヒロインが出奔早々、ドラマチックな出会いに恵まれるという展開。狙われやすい若い女性の身で、たった一人で出奔するなんて、なんて無謀なことをするヒロインだろうと思っていたら、なかなかのサバイバー!この逃亡劇において、ばったり隣国の第二王子と出会うことになるのだが、その際にヒロインが見せた機転のきいた対応にニンマリ。飄々としているのに、芯がしっかりしていて、温かみがある人柄のヒロインと、朗らかで誠実な人柄のゼン王子に魅力を感じた。

舞台設定は西洋風なのだが、出てくる登場人物は日本名と洋名の混同だったり、わりと細かい部分は緩いものの、ストーリー展開に勢いがあるので、あまり気にならない。ゼン王子とヒロインが身分差を乗り超えて伴侶となるために、各自やるべきことを頑張り、共に目指すべき道を切り開くべく奮闘する姿が描かれており、巻を追うごとに話が深まってきているように感じる。

恋愛面に関しては、爽やかな二人らしく、焦らず、ゆっくりとした進展がこの物語に合っていると思う。

王子もヒロインも幼く見えるので、てっきり14,5歳なのかと思っていたのだが、なんとゼン王子は19歳。か、可愛いすぎる!!まだまだ少年らしさの残る、やんちゃな魅力を振り撒きつつも、大事なところではビシッと男らしい決断を下す王子は素敵だし、一期一会の縁を大切にする生き様にも何気に感心させられるものがあったりする。

ヒロインの年齢が15巻まで進んでも、未だ明かされていないところは、なんというか、もはや斬新w おそらく王子とあまり変わらない18、9だと推測するものの。

ストーリーはまだまだ中盤あたりといったところかな。クライマックスにかけてもうひと盛り上がりありそうなので、続きに期待したい^^

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