『月刊ミステリーボニータ』で連載中の梅田阿比著
舞台公式HP
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原作を3巻まで読んでみた。砂の海に浮かぶ漂泊船に暮らす人々・・・情念動と呼ばれる超能力を身につけた住民が大半を占める異世界のお話で、彼らの倫理規範や生き方は我々と違いすぎて、正直、戸惑う。どう生きれば、彼らは幸せになれるのか。幸せの概念からして、我々とは違うんじゃないのかな。侵略者だけでなく、泥クジラの住民たちのこと自体、まだよくわからない部分が多いから、容易に推理できないし、先が読めない。ジブリ作品と似ていると一部で言われているようだが、たしかに建物や飛行船などはナウシカやラピュタあたりに出てくるものに似ているし、その影響を感じなくもない。しかし、受ける印象は違う。
ジブリ作品は、話の筋が通っていて、分かりやすいと思うのだが、こちらの作品は謎が謎を呼ぶ感じで、、、どこまでも仄暗さが漂う。こういう独特な世界観を舞台で表現するとなると大変だろうな。