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2015年8月2日日曜日

小川彌生『銀盤騎士』第1巻~6巻

作品名: 銀盤騎士
漫画家: 小川彌生
出版: 単行本既刊6巻
ジャンル: スポーツ 恋愛
トーン: せつない コミカル
試し読み: 銀盤騎士

[初出]
雑誌『Kiss』2012年19号から連載中。

[あらすじ]
ヘタレ男子が王子に変身! 氷上に魔法をかけるラブ×コメディ! ――小さな出版社で健康雑誌の編集をしている猪狩千登勢(いがり・ちとせ)。幼なじみの雉子波心(きじなみ・こころ)は男子フィギュアスケートのスター選手! だが彼の活躍の裏には、千登勢との「ある秘密」があった。その鍵は――魔法少女と鎧の騎士!?

[感想]
フィギュアスケートを題材にしたスポーツ漫画というよりは、ラブコメがメインで舞台をフィギュアスケートに置いただけなので、フィギュアスケートの世界を描くものとしては極めてライトな内容、スポ根を期待したら肩すかしを食らう感じです。

 ラフな格好で街を歩く姿さえ絵になる美しい銀盤王子、世間では口数すくないクールな美男子と思われているが、本当はものすごく繊細で優しいへタレ王子。幼馴染みのせーちゃんに長年片想いする純粋一途な人柄が好ましい。

大好きなせーちゃんと話すときの嬉しそうな顔、スケートをしているときのピンと張りつめた気迫あふれる表情からは想像できないような、ほわんほわんした表情が子犬みたいで可愛いです。訛りのあるしゃべり方が見た目とのギャップ萌え要素になっていて、純朴度を上げていますね。


それから、ヒロインのせーちゃんが、これまたいなかっぺの純朴そうな女の子で、恋に不慣れな者同士の、じれったいくらい純な恋模様が展開されていきます。

ただ、4、5巻目あたりから、せーちゃんが、編集長に甘えたり、彼のプライベートなことまで気にかけている言動が気になります。心がいつも態度で好意を示してるのに、心の気持ちが見えないなんて、せーちゃんも大概だなぁと。心にとっての一番の理解者を自負しながら、あんなふうに大事な試合を控えたときに、心の気持ちをかき乱すようなことをするせーちゃん。一向に改善されないネガティブ思考といい、だんだん彼女の態度にモヤモヤが募っていく・・・。

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