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[内容紹介]
ただ漫然と無気力に高校生活を送っていた光路は、ある日、木漏れ日の下で犬や猫に囲まれて眠る男の子・大地を見かける。光路は、大地が「もの」や「動物」 の声を聴く不思議な力の持ち主だとすぐに気付く。それは、光路が同じ力――今は失われた――をその昔持っていたからだったのだが…。藤谷陽子が描くイノセ ントふしぎストーリー第1巻。
[感想]
男子高校生の主人公が、自分と同じ特殊能力を持つ小学一年生の男の子と出会い、年齢を超えた友情をはぐくんでいくお話です。登場人物たちがそれぞれに味があって、やりとり一つ一つがすっごく素敵なんですよね。このお話は、主人公が男の子との出会いによって、自分自身のあり方を見つめ直していく、心の成長物語とも言えそうです。読んでいると、優しい気持ちがたくさん降ってきて、心が洗われる感じです。