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2015年5月30日土曜日

神尾葉子『虎と狼』全6巻

作品名: 虎と狼
漫画家: 神尾葉子
出版: 単行本全6巻
ジャンル: 学園モノ 恋愛 年の差
トーン: ほのぼの せつない
電子: 虎と狼

[初出・内容紹介]
『別冊マーガレット』平成21年12月号~平成24年1月号掲載

[あらすじ]
BL好きの女子高生・美以が実家の定食屋を手伝っていると、お互いを「トラ」「オオカミ」と呼び合う2人の男性客が…。美しい2人に妄想を膨らませてしまう美以。そんな時、お店に立ち退きを迫る話が…!?

[感想]
最初は、オオカミが道明寺、トラが花沢類とかぶるなぁと感じたんですが、読み進めていくうちに全然違う印象になりました。キャラは少し似てるけど、生き方が全然違うのですね。大きな会社の御曹司であるオオカミですが、親の金でやりたい放題のわがままボンボンではく、自分探しをしっかりやっている人物なのです。地に足がついてる非常に好感が持てるキャラでした。

ヒロインのミーちゃんは料理上手で、シャキシャキしてて、きっと良いお嫁さん、お母さんになりそうだなぁ。 心通わせた後のオオカミとのやりとりが、可愛くてニマニマ。

2015年5月26日火曜日

樹なつみ『OZ完全収録版』全5巻

作品名: OZ 完全収録版【全5巻】
漫画家: 樹なつみ
出版: 白泉社 
単行本全4巻 文庫本全5巻
ジャンル: SF アクション
トーン: シリアス せつない
関連作: オズマニュアル
OZ [Laser Disc]


[初出・内容紹介]
1988年ララ増刊「AUTUMN CLUB」~『ララ』1992年6月号掲載。1992年にアニメ化(OVA作品)、1993年に星雲賞コミック部門を受賞。2005年にはスタジオライフにより舞台化もされた。単行本は全4巻。完全収録版は、ジェッツコミックス版原稿に大幅加筆、雑誌掲載時のカラーイラストを完全収録!さらに2・3・4巻にはコミックス未収録の番外編3作品を収録!

[あらすじ]
2021年、第三次大戦後の荒廃した世界。だが、「戦いも飢えも無い」という伝説の都・OZを目指す一行がいた……。壮大なSFアドベンチャー!!

[感想]
緻密なSF設定と深みのあるキャラ。90年代後半くらいの作品かと思っていたので、初出が1980年代後半とあり、驚きました。今の時代にも通用する完成度の高いSF、その斬新で奥深い世界観に魅せられました!

特に私が魂を揺さぶられたのは、ヒューマノイドの描き方。ただ単に人間に近い存在として描くのではなく、なぜ感情を持つのか、製作者の意図を超えた潜在能力が発揮される条件などを緻密に細部までこだわって描いているので、ヒューマノイドと人間とのかかわりにおいて、リアル感が伴ってせつなさが増すんですね。

2015年5月22日金曜日

マツモトトモ『美女が野獣』単行本全5巻

作品名: 美女が野獣 第1巻 (白泉社文庫 ま 4-6)
漫画家: マツモトトモ
出版: 白泉社 単行本全5巻 文庫本全3巻
ジャンル: 学園モノ 友情 恋愛
トーン: ほのぼの

[初出]
 『ララ』平成14年(2002)7月号~平成17年(2005)2月号掲載。

[あらすじ]
親の転勤で高校2年生から寮に入る事になった詠美。年代ものの女子寮に驚いたやさき、さらに驚くべき任務が新入寮生歓迎の裏儀式として待っていた!男子寮に潜入して、ネームプレートを取って来るという特命を受けた詠美は・・・!?ドキドキ女子寮ラブコメ登場!

[感想]
すごく面白かった~。ヒロインをはじめとする、女子寮の皆さんが愉快すぎ!思考が面白すぎる。こんな女子寮があったら入りたい。そして、男性陣がこれまた壮絶に魅力的でした。一匹狼のわにちん(鰐淵)と、マメで優しいシモーヌ(下貫)。そこに性別を超越した天然おてんば娘エイミがからんでくる。誰とでもすぐに打ち解けてしまう子供のように無邪気なエイミの言動が可愛くてツボでした~。

2015年5月14日木曜日

マツモトトモ『インヘルノ』

作品名: インヘルノ
漫画家: マツモトトモ
出版: 白泉社 2014年6月10日
ジャンル: 禁断愛 再会
トーン: せつない
試し読み: インヘルノ


[あらすじ]
両親の復縁で四年ぶりに一歳下の弟・轟と再会した高2の更。しかし彼は、気性の荒い「男」となっていた。戸惑う更を射抜く轟の視線、その意味は?

[感想]
マツモトトモさんの描く男子は、クールで人を惹きつける雰囲気があって好きなのですが、この展開はちょっと端折りすぎな気が・・・。これが連れ子同士の設定だったら、雰囲気だけでも萌えられたと思うんですが、実の姉弟だと言われると違和感が・・・。実の姉が好きだというからには、ちゃんと納得いく背景を描いてほしかったです。二人がお互いに恋愛感情を抱くに至った過去が一切描かれていないから、なんだか唐突に流れこんできた禁断の世界観が奇妙で、違和感を感じてしまったのです。

細川 智栄子『王家の紋章』雑誌2015年6月号


プリンセス 2015年 06 月号 [雑誌]

タヌト妃の書状を受け取ったキャロルはメンフィスを救うため、王宮を抜け出し、ヌビア兵が待つ東の砂漠へ向かったが・・・!?

今回は長ったらしいレビューになりました。。

曽祢まさこ『不思議の国の千一夜 ヘンデクアトラタン物語』

作品名: 不思議の国の千一夜 ヘンデクアトラタン物語
漫画家: 曽祢まさこ
出版: 単行本全11巻 文庫本6巻
ジャンル: ファンタジー 冒険 恋愛
トーン: ほのぼの コメディ
試し読み: 不思議の国の千一夜 ヘンデクアトラタン物語

[初出・内容紹介]
『なかよしデラックス』1980年1月号~1985年3月号連載

[あらすじ]
これは妖精や魔物がまだ人間のすぐそばに住んでいた頃の物語――。王位継承のために「王子」 として育てられたセブランは、本当は巻き毛の凛々(りり)しい女の子。いつの日か幸せを運ぶ神馬・ヘンデク=アトラタンに乗ることを夢見て、輝かしい青春 を過ごしている。ところが、ひそかに王位略奪を狙う叔父・ダロスが、王子の秘密を明かそうと暗躍しはじめて……。「白馬の王子様」冒険譚の大傑作! 長編ファンタジック・コメディ、第1巻。

[感想]
今までこんな驚きの展開を迎える少女漫画、読んだことがないです!ネタバレしちゃうと面白くなくなっちゃうので、あまり言えませんが、主人公が多能すぎる!カッコイイし、可愛いし。男として生まれ育ったと言われたら、ついついベルばらのオスカルみたいな人物を想像していたのですけど、全然違う展開が待っていました。ファンタジーを生き生きと描くフィクション力に、あっぱれ!

2015年5月12日火曜日

山田南平『紅茶王子』全25巻

作品名: 紅茶王子
漫画家: 山田南平
出版: 単行本全25巻
ジャンル: ファンタジー 学園モノ 恋愛
トーン: ほのぼの
試し読み: 紅茶王子

[初出・内容紹介]
『花とゆめ』平成8年21号~平成16年12号掲載。単行本全25巻(1997年8月~2004年10月出版)

[あらすじ]
奈子(たいこ)、そめこ、美佳(はるか)はお茶会同好会の部員。ある日、お茶会の最中に紅茶の中から2人の王子様が出現して……!? マジカル学園ロマンス!

[感想]
ロングシリーズで色々とスピンオフも出ている人気作みたいなんですが、楽しみ方がいまいち分からず・・・。最初の数巻くらいまでは、今後の展開への期待感があったのですが、その後も一向に紅茶王子たちがヒロインたちの前に現れた理由、魔法を操り、願い事をかなえてくれるのはなぜなのかなど、ファンタジーの背景が描かれずに紅茶の精が増殖するばかりなので、次第に面白味が薄れていきました。

4巻目あたりから、向こうの世界のことも少しずつ紹介され始めるんだけども、やっぱり物語の肝心の部分が抜けている感じがするんですよね。ファンタジーの土台が脆弱だから、なんだか全体の設定が揺ら揺らしている感じがします。読んでいると、ヒロインが幼馴染みや紅茶王子などの美男たちに、ただちやほやされるだけの逆ハーレム系の学園ドラマにしか見えなくなってきて、それだったら、なにもファンタジーじゃなくても良かったのではないかと思ってしまいました。

2015年5月11日月曜日

田村由美『7SEEDS』第1巻~29巻ネタバレ感想

作品名 :7SEEDS 1~29
漫画家 :田村由美
出版  : 小学館 (2002/3~2015/5)
ジャンル: SF・近未来 サスペンス
トーン : シリアス せつない
試し読み: 7SEEDS 29

[作品紹介]
『別冊少女コミック』2001年11月号から連載を開始。2002年より、『月刊フラワーズ』に移籍して2002年6月号から連載中。2007年、平成18年度(第52回)小学館漫画賞少女向け部門受賞。

[あらすじ]
ごちそうを食べて自分の部屋で寝たはず…だが目覚めると、ナツは荒れ狂う海の上にいた。どうして自分がここにいるのかわからない。やがて流れ着いた無人島。生きるための過酷な冒険が始まった!!

[感想]
極限サバイバル。10数年眠らされて、目が覚めたら、巨大隕石が衝突して変わり果てた地球にたった数人だけ取り残されていたとか、恐怖でしかないですね。このお話を読んでると、人間とはなんて無力でちっぽけな生き物なんだろうと痛感させられますが、それと同時に極限下であればこそ、火事場の馬鹿力のように発揮される、何が何でも生きようとする人間の精神力、生命力のたくましさも同時に感じさせてくれる作品。

田村さんの漫画の素晴らしいところは、まず何と言っても人物の描き分けがお見事な点。登場人物がたくさん出てくるのに、それぞれ性格や容姿が違うだけでなく、さりげなく個々の特徴が入れ込まれているので、記憶に残りやすいんですよね。読み進めるほどに深みが増すキャラ設定。

2015年5月9日土曜日

ひかわきょうこ『彼方から』文庫本全7巻ネタバレ感想


作品名 : 彼方から
漫画家 : ひかわきょうこ
出版  : 単行本全14巻、文庫本全7巻
ジャンル: ファンタジー 異世界 アクション 恋愛
トーン : ほのぼの せつない
試し読み: 彼方から

[あらすじ]
下校途中に無差別爆弾事件に巻き込まれ、異世界へ飛ばされた女子高生・典子。見知らぬ森の中で怯える典子を救ったのは、渡りの戦士・イザーク。この2人の出会いから、世界は大きく動き始める――。

[初出]
『ララ』1991年11月号~2003年3月号に掲載。

[ドラマCD] 
vol.1~6

CDドラマDUO 彼方から
[イラストブック]

画集 彼方から
[感想]
とある理由から孤独に生きてきた渡りの戦士・イザークが、自分にとって危険な存在でしかない異世界からやってきた少女・ノリコを森の中で救出するところから始まる物語。

イザークから生き抜くすべを教わり、未知の世界に適応しようと奮闘するノリコ。

”目覚め”として飛ばされてきたノリコが、天上鬼である自分にとって一番危険な存在になることを自覚しながらも、目覚めが普通のか弱い女子でしかないことを知ると、殺すことも見捨てることもできず、自分の体調の変化を気にしながら一貫して匿い続けるイザークの格好良さと、そんなイザークの事情を知る由もないノリコが、自分を救ってくれた優しいイザークの役に立ちたいと健気に頑張る姿が胸を打ちます。

2015年5月6日水曜日

細川 智栄子『王家の紋章』雑誌2015年2月号


月刊 プリンセス 2015年 02月号 [雑誌]

タヌト妃から届いた書状の内容に、動揺を隠しきれないキャロル。彼女の決断は・・・!?


しばらく休載していた王家が6月号から連載再開。なかなかのじりじり展開です。いつも不思議なのが、ピンチになると必ずといっていいほど、メンフィスの声をテレパシーのように感じるキャロル。”メンフィスが私を呼んでいる・・・” 呼んでいるというか、ヌビアのたくらみを知ったメンフィスが、感情を爆発させて”来てはいけない”と叫んでたんですけどね・・・。

それはさておき、2月号のレビューをまだ書いてなかったのでささっと読み返し・・・。

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