緒川千世『ブラッドナイトマーケット』第1巻ネタバレ感想

ブラッドナイトマーケット 1巻
第1話～4話収録

分冊版1～3話無料

ディストピア近未来風の日本の中華街で繰り広げられる吸血鬼アクション・バディもの。

吸血鬼と血の売人の人間が集う血夜街（ちやがい）が物語の舞台。 

 吸血鬼の違法行為を取り締まる機関である血制局で働く人間の蘇鉄【黒髪サバサバ系】と美食学者を名乗る謎の吸血鬼・百舌鳥【美形サイコパス】がダブル主人公。 

 前半は困窮して血夜街に血を売りに来た女の子・菖蒲を蘇鉄が保護するエピソードが描かれていたので、この子がヒロインになるのかと思ったら、菖蒲は早々に鮫肌伯爵と契約を交わしてフェードアウト。 

 次のエピソードではパトロール中の蘇鉄が百舌鳥に襲われて心臓を鷲摑みにされて血みどろに。どうみても瀕死の状態だったはずの蘇鉄が翌日あっという間に全快して・・・。 

 激マズと酷評しつつも蘇鉄に執着する百舌鳥。手っ取り早く近づくためか、血制局に入ってちゃっかり蘇鉄とバディを組むことに。

後半は悪党吸血鬼とのバトル中に大怪我を負った蘇鉄を強引に自分専用の餌（専用契約・ボトルキープ）にしてしまう百舌鳥のモンスターぶりが炸裂。蘇鉄にとっては生き地獄でしかなく・・・。

自分だけ戦闘力が爆上がり（巨漢化）してご満悦の百舌鳥😓

うーん、世界観が独特で今一つハマれず。今のところバディものとしての魅力が期待していたほど引き出されていないのが残念。

出血シーンやグロテスクな場面が多いので苦手な人は注意。

覚えていた方が良さそうな登場人物：

 ・鶉（殺人事件の黒幕で謎の組織「ファーマー」に所属）

 ・鮫肌伯爵（血夜街の権力者？） 

・也蜘蛛（鶉一味？） 

・アロエ（蘇鉄の前相棒の小動物）

 ・菖蒲（鮫肌伯爵とパートナー契約）



ブラッドナイトマーケット
1巻レンタルなし

分冊版1話～3話無料

『〜贄姫と獣の王 スピンオフ〜 白兎と獣の王子』第4巻（第17～19話）ネタバレ感想【友藤結】

〜贄姫と獣の王 スピンオフ〜 白兎と獣の王子 1

[著]友藤結

ラヴィとスバルと合流するために口裏を合わせるリチャードとテトラ。テトラは二人を安心させるために身分を明かしつつも、リチャードとは偶然知り合ったことにして乗り切るつもりのようで。

リチャードに大切な耳飾りを拾ってもらった恩返しに、希望するならヨアナへ向かうサーブルの御料馬車にリチャードを同乗させると提案。ラヴィたちも荷車に乗せてもらえることになり、いよいよヨアナに向かうことになり・・・。

警戒心が強いラヴィがあえて何も言わないところを見ると、本当はテトラとリチャードが以前からの知り合いであることを見抜いている可能性が高そうですね。サーブルの王女と旧知のお坊ちゃま＝王族クラスだと勘付いているのかも。

そして、テトラのヨアナ訪問の目的はなんと人間の王子様のもとへの嫁入り！

アヌビスのことがまだ好きなのに・・・。

今回はまだ挨拶段階みたいだけど、テトラには頑固一徹なアヌビスと結ばれてほしいなぁ。

18話はエドワズの足取りを掴むためにヨアナ入りしたラヴィたちがエドワズのことを知る人間を見つけて・・・という展開。

エドワズの悲惨な生い立ちが判明して悲しい気持ちになったけど、優しい人間の女の子が彼の帰りをずっと待ってくれていて・・・。

19話はラヴィとスバルの過去編が少し。ラヴィにとってもリチャードにとっても大切な存在になったスバル。彼女の人間性が好きだなぁ。

そして、ついにエドワズを見つけ出すラヴィ。

闇落ちしたエドワズを説得するのは難しく、一気に不穏な展開に。どうなるんだろう😭

～贄姫と獣の王 スピンオフ～ 白兎と獣の王子 3

　　　　　　

～贄姫と獣の王 スピンオフ～ 白兎と獣の王子 2

森本梢子『たまのこしいれ』第1巻第6話・7話ネタバレ感想

ココハナ 2023年4月号 電子版より連載中！

　　　　　

婚礼から3日が経過。夫の晴貴とはあれから一度も顔を合わせることがないまま、奥を取り仕切る先代の正室にあたる晴貴の祖母・天光院のもとに挨拶に行くことになった月は、小さい体で威圧感たっぷりの天光院に恐れをなして・・・ｗ

眼光鋭いおばあちゃんだけど、発言内容は至って普通な感じ。当家嫡男の正室としての心得や作法を身に付けるように、年上なのだから細かな気配りで支えるように、子作りのことは誰々に聞きなさいと。

ただ、現代人の月は相当なプレッシャーを感じたようで内心ぷんぷんｗ

それから10日が経過しても、お渡りがなく・・・。奥ではその噂で持ち切りになり、さすがに居心地の悪さを感じ始める月。

お渡りがなくてほっとする反面、晴貴の病状が気になっているようで。

それから間もなくして、ついに報せが。お成りの先触れの小姓から晴貴が今夜やって来ると告げられ、プチパニック状態の月。

でも意外なことに、実際に晴貴が姿を現すと、ちょっと嬉しそうにする月の変化が見れておっ！となりました。

今回はボサ頭ではなく、身だしなみを整え、何とも言えない涼やかな笑顔を浮かべる晴貴の姿が印象的。

今宵参ったのは、祝言の夜以来一度もお渡りがなかったことで姫が肩身が狭い思いをしていると耳にしたからじゃと告げる晴貴。月も晴貴の体調を気遣う言葉をかけ・・・。

少し黙り込んだ後、ま、少しは（体調が良くなった）...と答える晴貴。夫婦の契りはしばらく待たせることになるから許せよと告げられたときの月の反応が可愛かったです。

まだ回復していないのに無理して来てくれた晴貴に心動かされる月。ごはんいっぱい食べて早く元気になってくださいと思わず口にして。そんな月に晴貴がふっと笑顔を見せ・・・。

少しずつ打ち解け合う二人。恋の予感💗

そんな中、天光院から驚きの極秘情報がもたらされ・・・。

晴貴の体調悪化は継母一味による陰謀？！

ますます続きが気になります。

ココハナ 2023年4月号 電子版

単行本が発売されました！


たまのこしいれ ―アシガールEDO― 1

アシガール 16

前作全16巻