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2022年2月23日水曜日

山田貴敏『Dr.コトー診療所』第23~25巻あらすじ&ネタバレ感想


Dr.コトー診療所 公式版 23

23巻は第247話~258話収録。義母が亡くなったことと関連して父が行方不明になったことを知った星野さんが島に戻って来るお話と、進路の悩みを抱えるタケヒロが三度目の重病を患うお話。

星野さんが乗っている船に北志木島から急病人の搬送を要請する緊急無線が入り、急遽進路変更して北志木島に立ち寄ることに。同じ頃、コトー先生にも連絡が入り、無線で会話する星野さんとコトー先生。嵐の中、漁船でフェリーに向かうコトー先生が勇ましすぎる💦

・35番目の手術:大腸憩室炎を発症した北志木島在住の14歳少年


★星野さんが再び診療所に戻ってきたことで、ミナチンは自主的に医療従事者不在の北志木島へ
原さんの漁船で送ってもらうミナチン。クニちゃんも一緒に見送り。


★公立高校に落ちたことを言い出せずに苦悩するタケヒロ
学費が高い私立の超難関校・皆洋高校には受かったものの、確実視されていた本命の公立高校に落ちたタケヒロ。父親の原さんに負担をかけまいと医者になるのをあきらめようとするタケヒロを叱咤する原さんだったが・・・。

・35番目の手術:転倒して岩で胸を強打して心臓麻痺を起すタケヒロ(3回目)
野外で応急処置→手術。後遺症もなく順調に回復。

うむむ・・・高校受験に失敗したくらいでここまで深刻な事態にしなくても。タケヒロの学費を工面するために島民に土下座する父を見て、自分のためにそんなことしないでよと止めるタケヒロを拳で思いっきりブン殴る原さんにドン引き。胸を強打して危うく死にかけた病み上がり且つ大病を3度も患った丈夫とは言い難い息子に対して、よくそんな恐ろしいことができるなと怒りしか湧かない😠😱

殴ることは躾ではないと声を大にして言いたい!

タケヒロが無事皆洋高校に入学したのを見届けた原さんは、借金返済のためにマグロ漁船に乗り込むことに。

24巻は第259話~268話収録。TVドラマの撮影で島に有名女優がやって来るお話と、内さんが長男一家と同居するために島を出るお話。


・36番目の手術:TVドラマの撮影中に骨折した女優・早乙女瞳
手術は成功するが、その後再開したドラマ撮影中に容態が急変して意識不明の重体に。コトー先生の医療ミスが原因ではないかとマスコミに騒ぎ立てられるが、検査の結果、島に来る前からギランバレー症候群を患っていることが判明する。


★ホームシックなって認知症が進む内さん
あんなに気丈で闊達だった内さんが変わり果てた姿に。母と妻との間で板挟み状態の息子さんが内さんのために大きな決断したことと、その気持ちを受け止めつつ、より現実的な代替案を提示して迎えに行くコトー先生の優しさにじんわり。


25巻(未完・最終巻)は第269話~277話収録。滞在理由は不明ながら、週刊誌の記者が一緒に連れてきた知的障害がある幼い息子が島に滞在中に貝殻などを誤飲して重篤な状態になるお話と、島の診療所に自称コトーファンのくせ者研修医がやってくるお話。


・38番目の手術:異物を大量に飲み込んだ幼児・ハルくん
心が綺麗なハルくん。お父さんがハルくんの感性を大事にしてくれる人で良かった。


★研修医として赴任してきた岡勢美都留
裏表が激しいくせ者キャラ。古志木島では岡勢が見せる表の顔に島民たちがすっかり騙されてチヤホヤする一方、北志木島では鋭い観察眼を持った変人看護師・ミナチンが岡勢が偽善者であることをいち早く見抜き・・・。

さすがミナチンと言いたいところだけど、岡勢が島にやってきた真の目的が明かされないまま、次巻に持ち越し=ここから10年以上にわたる長期休載中。

星野さんが戻ってきてからのコトー先生の変化が愛おしい。星野さんへの好意を隠さなくなり、自分の気持ちを素直に吐露するようになったコトー先生😊

鳴海先生、江葉都先生、恵さんと一人息子(三上先生の妻子)、タケヒロ、クニちゃんとミナチン、和田さん一家のその後も気になるので、いつか続きが読めると言いなぁ。


Dr.コトー診療所 公式版 25


2022年2月19日土曜日

山田貴敏『Dr.コトー診療所』第21・22巻あらすじ&ネタバレ感想


Dr.コトー診療所 公式版 21

21巻は第225話~235話収録。 環の研究のために渡米していた和田さん一家が帰国するお話と、DV夫から逃れるために既婚者であることを隠して島にやってきた准看護師・ミナチンを追って詐欺師で前科3犯のDV夫がやって来るお話と、医師を志すタケヒロの受験のお話。

22巻は第236話~246話収録。ミナチンとDV夫のお話の続きと、星野さんのその後の様子。

★アメリカナイズされた和田さんが島の改革派リーダーに
島に老人介護施設を作ることを提案する和田さん。日本語と英語がちゃんぽん状態で演説する和田さんがおもしろいw


★学校に来なくなったクニちゃんを心配するタケヒロ
漁師だった父が失業。早く一人前の漁師になりたいクニちゃんは、なかなか船に乗せてくれない原さんの指導方針にイライラを募らせ・・・。

言葉より先に手が出る原さんにも大いに問題があると思うけど、あの茶目っ気があって優しいクニちゃんが原さんを逆恨みして姑息な嫌がらせをしようとするなんて。その後すぐに反省していつものクニちゃんに戻ってくれたのでホッとしたものの、今回のクニちゃんの非行エピソードは悠子ちゃんのケースの二番煎じで、どうにもキャラと合っていない気がしたなぁ。

そのことに関連してミナチンのDV夫に弱みを握られるクニちゃん。ミナチンの窮状を知り、体を張ってミナチンを守ろうとするクニちゃんはいつも通り格好良かった。


34番目の手術:廃校の校舎二階から転落したミナチンの夫・柚原知明
自首を促すために廃校の教室に呼び出したクニちゃんに殴る蹴るの暴行を加える柚原。その衝撃で腐った床の一部が抜け、柚原だけ一階に落下。クニちゃんが大人に助けを求めに行き、診療所に運ばれ一命をとりとめる。

瀕死の重傷を負い、大量の輸血が必要となる柚原。しかもAB型のRh-という極めて珍しい血液型の持ち主。柚原を救うために何のためらいもなく800CCもの血液を提供するナイチンゲール・ミナチン。そこまでしてくれた相手に、お礼の一つもいえないクズ男。女子供も痛めつけてニタニタ笑う性根の腐った男が簡単に改心できたら嘘くさいけども...。離婚届を残していったのがせめてもの救い。

怪我が治るまで診療所で過ごすうちに少しだけ人間味が出てくる柚原。海で溺れていたゆり子さんとグラントさんの息子・一聖くんを救出。退院=逮捕。


★星野さんの居場所が明らかに
花屋で住み込みのバイトをしながら医大受験を目指す星野さん。うーん、わざわざ父子家庭に住み込まなくても。相変わらず行き当たりばったりなヒロイン。お人好しの父親は星野さんに恋心を膨らませていき・・・。

結局、センター試験日に父子家庭で問題が発生し、星野さんがそっちを優先したため医大進学は諦めることに。いたずらに寂しい男やもめを刺激し、優しい中年男性から善意だけ受け取って立ち去る星野さんにモヤモヤ。しかも毎回置手紙を置いて逃亡するスタイル...。軽率のそしりは免れないと思う😓


★ミナチンとクニちゃんがほんのりと良い雰囲気に
年の差がある二人のやりとりが甘酸っぱくて微笑ましかった。

2022年2月16日水曜日

山田貴敏『Dr.コトー診療所』第19・20巻あらすじ&ネタバレ感想


Dr.コトー診療所 公式版 19

19巻は第204話~213話収録。本土の塾に通い始めたタケヒロが変わり果てた初恋相手の悠子ちゃんを見かけてショックを受けながらも、荒んだ生活を送る悠子ちゃんを助け出そうとするお話と、島を出る決意を固めた星野さんにずっと待っているからとコトー先生がプロポーズするお話。

★医大進学を目指して島を出る星野さん
コトー先生が贈った婚約指輪を置手紙と一緒に残して島を出て行く星野さん。


20巻は第214話~224話収録。島に新たな看護師がやって来るお話と、江葉都先生が増生島に鳴海先生を連れてくるお話。

★准看護師の仲依ミナ
天真爛漫。愛称はミナチン。患者さんに和んでもらうために待合室に大きなクマのぬいぐるみ「クマチン」を設置。


・32番目の手術:第二子妊娠中のグラント(石原)ゆかこ(二回目)
子宮外妊娠で出血性ショックを起こす。ミナチンにとって人生で初めてのオペ看。何度か取り乱してしまうが、コトー先生に叱咤されながら、なんとかやり遂げる。


★鳴海先生の生い立ちが明らかに
三上先生と瓜二つなのは本当に双子だったから。貧しい母子家庭出身で母の病気を機に三上先生は施設に預けられ、鳴海先生は養子に出されたのだが、鳴海先生は自分だけが捨てられたと思い込み、母を恨み、双子の三上先生に嫉妬し、三上先生が医師を目指していることを知って、彼の上に立とうと自分も同じ道に進むが、その途上で三上先生は帰らぬ人に。

三上先生の妻・恵さんから真実を聞かされて涙を流す鳴海先生に江葉都先生が励ましの声をかける。三上新一がそうであったようにお前も医者になれと。

その後、心を入れ替えた鳴海先生に島の人たちは三上先生が戻ってきたと手を合わせて喜ぶ姿にじんわり。コトー先生を介して巡り合った三上先生⇔江葉都先生⇔鳴海先生の相互影響が尊い。


・33番目の手術:アキレス腱を損傷した古志木町の助役


★クニちゃんが不良に
あの正義感が強くて男気のあるクニちゃんが悠子ちゃんと同じ理由で非行に走るとは...。

2022年2月11日金曜日

山田貴敏『Dr.コトー診療所』第17・18巻あらすじ&ネタバレ感想


Dr.コトー診療所 公式版 17

第17巻は第183話~192話収録。亡き三上先生と瓜二つの外見を持つ聖ミハイロ病院の鳴海先生のお話と、星野さんがコトー先生に内緒で乳がん検診を受けるお話(担当医は鳴海先生)と、増生島の診療所で勤務し始めた江葉都先生のお話。

★乳がんと診断される星野さん:
ステージはかなり進行したT3。星野さんはコトー先生に知られたくなかったから他の先生に診断してもらったのに、鳴海先生がコトー先生に検査結果をリーク(天才外科医として名高いコトー先生への嫌がらせ)。

実はコトー先生は星野さんが乳がんだと気づいていたらしい。それなのになぜ知らないふり?命にかかわる恐ろしい病気で、若いほど進行が速く、早期発見が何より大事だとされているのに、自分から言うまで黙っていたと告げるコトー先生に違和感...。星野さんが自分で気づくまで放置していたことと同じでは?

その後、雨の中飛び出した星野さんを追いかけて、石碑の前でコトー先生が愛の告白。


18巻は第193話~203話収録。17巻に引き続き、乳がんが発覚した星野さんのお話。

・31番目の手術:星野さんの難しいオペ
聖ミハイロ病院にて。コトー先生の依頼で江葉都先生が助手をすることに。鳴海先生が数々の妨害工作を仕掛けてくるが、頼もしい助っ人・江葉都先生のおかげでなんとか乗り越えて手術を無事成功させる。


鳴海先生と江葉都先生の関係
大学病院時代の同僚(江葉都先生が先輩)で元主治医と患者。研修医のときに交通事故で重傷を負い、敗血病になった鳴海先生は、担当医の江葉都先生の迅速な処置で一命をとりとめるが、右足を膝下から失ってしまう。

それ以来、鳴海先生が(切断した足がまるで存在するかのように感じて痛む)幻肢痛を患っていることを知った江葉都先生は、元主治医として鳴海先生の歪んだ性根を含めて何としても自分が治すと本人に宣言する。

2022年2月9日水曜日

山田貴敏『Dr.コトー診療所』第15・16巻あらすじ&ネタバレ感想


Dr.コトー診療所 公式版 15

15巻は第158~168話収録。15巻のメインは温泉旅行中に助けた酔っ払いのホームレスが変わり果てた江葉都先生だと気づいた原さんがコトー先生に連絡を取って古志木島へ連れてくるお話。

・28番目の手術:木登りして遊んでいた小学生の男の子・陽ちゃん
脛骨の解放骨折→デブリドマン及び創外固定術。


★アルコール依存症の治療を受ける江葉都先生:
江葉都先生がコトー先生のもとで療養を続けて1カ月が経過。江葉都先生からの悪影響を恐れた星野さんは、一刻も早く江葉都先生を追い出したいと原さんに相談。二人の会話をシゲさんが盗み聞き→子供たちを巻き込んで江葉都先生追い出し計画を決行。

コトー先生が協力者の島民たちから足止めされている間にタケヒロを診療所に運び込む大人たち。息が出来ないほどお腹が痛いふりをするタケヒロ。コトー先生が不在なことを利用して江葉都先生に半ば無理やり診断をお願いする星野さん→既往歴から腸閉塞の可能性が高い、コトー先生が帰って来るのを待っていたら手遅れになると畳みかけ・・・。

すぐに茶番劇だと見抜いた江葉都先生は、コトー先生の入れ知恵だと思い込んで激高。ちょうどそのとき、往診から戻って来たコトー先生が騒ぎに気づいて部屋に入ってきたことで事態は最悪な方向に。江葉都先生がモノに当たり、弾みで飛び出したハサミが右手に突き刺さって負傷するコトー先生。

うーん、さすがにこのエピソードにはついていけなかったなぁ。星野さんをはじめとする島の人たちが浅はかすぎてドン引き。コトー先生の強い信念に根負けした江葉都先生がコトー先生の右手の手術を行って一件落着となるのだけど、星野さんがしたことは看護師としても一人の人間としてもアウトだと思う。今回のことでコトー先生の助手としての信頼度も、ヒロインとしての好感度も下がってしまったのが残念。自分の子供をこんなことに巻き込む原さんも単細胞すぎて呆れてしまう...。

江葉都先生の再就職先は三上先生が亡くなって医者不在となっていた増生島の診療所に決定。


16巻は第169~182話収録。離島医療を取材するため古志木島を訪れた訳ありの新人局アナのお話と、古志木島と北志木島の漁協間で騒動が勃発するお話。


・29番目の手術:コトー先生を取材するために島にやってきた新人の局アナ・松下美香
声帯の間に腫瘍をつまらせて倒れ、コトー先生が緊急手術を行うことに。


中学生になったクニちゃんに新たな恋
医師不在の北志木島から診察のためにコトー先生の診療所を訪れた母に付き添う中学生の女の子・和泉亜耶ちゃん。祖父は北志木島の漁労長・和泉国夫。甘酸っぱい自転車デートがザ・青春。


・30番目の手術:クニちゃんと仲良くなった北志木島の和泉亜耶ちゃんの母
父は北志木島の漁労長・和泉国夫。病名は急性閉塞性化膿性胆管炎。父・国夫は娘の手術をきっかけにコトー先生のことを信頼するようになり、それまでの態度を謝罪し、古志木漁協とも和解。


★環が大好きな研究を続けられるように全力サポートする和田さん
環が渡米を断念しようとしているのを知ってコトー先生に説得を依頼→環の両親が島に移って留守を預かることに。

二人の赤ちゃん・不二彦が微妙に和田さん似なのが微笑ましいw


★古志木島と北志木島の合併話が進み、古志木村から古志木町に

2022年2月3日木曜日

山田貴敏『Dr.コトー診療所』第13・14巻あらすじ&ネタバレ感想


Dr.コトー診療所 公式版 13

13巻は第136話~146話収録。第136~140話は13巻の続きで星野さんが末期癌の父親と関係を修復するお話、141話は本土に引っ越した悠子ちゃんが本土の学校に馴染めずプチ家出して島を訪ねてくるお話、142話以降は増生島で離島医療を行っている三上先生が島の女性と結婚し、新婚旅行で古志木島を訪れるお話と、それに関連して島で原因不明の病が大流行して大騒ぎになるお話。芦田代議士の娘で医師の芦田ゆき先生が頼もしい助っ人として再登場。

・27番目の手術:星野さんの父・正一さんの再手術
予想以上に抗がん剤が効いて癌が小さくなったことから父子の希望で再手術に踏み切ることに→S状結腸切除。


14巻は第147~157話収録。島で大流行している伝染病がデング熱であることが判明し、大きな悲劇が生まれるお話と、火事で大やけどを負った島民(中年男性)をコトー先生が助けるお話と、大漁続きのお祝いに本土まで温泉旅行に出かけた漁協一行が、そこでホームレスになった江葉都先生と遭遇するお話。

謎の病気の原因がデングウイルスによるものと判明し、感染した人達は対症療法でほぼ快方に向かい、蚊の駆除も済み、一連の騒動が収束するかと思いきや、まさかの三上先生が・・・。

失血性ショックで三上先生があっという間に帰らぬ人に。シリーズで一番ショッキングなシーン。絶句。大好なキャラでした。妻・恵さんのお腹には三上先生との赤ちゃんが😢

看護師の下山さんが福祉や介護の勉強をするために島を出ることに。

2022年2月1日火曜日

山田貴敏『Dr.コトー診療所』第11・12巻あらすじ&ネタバレ感想


Dr.コトー診療所 公式版 11

第11巻は第112話~123話収録。妊娠した娘(和田さんの妻・環)に会いに古志木島に向かっている船内で西尾教授が倒れ、偶然乗り合わせていた天才外科医・江葉都先生に脳ヘルニアと診断されてアイスピック1本で応急オペを施されるお話と、江葉都先生の生い立ちに絡めてコトー先生が難しいオペを依頼されるお話と、ハワイ在住の医師でコート先生の祖父・良庵先生がコトー先生に会いにハワイからはるばるやって来るお話と、タケヒロに心臓病が発覚するお話。

江葉都先生が古志木島行きの定期船に乗っていたのは、コトー先生に会いに来たから。江葉都先生は前回のオペの件は自分が悪かったと謝罪し、昏睡状態の別の患者の難しいオペを依頼する。コトー先生がきっぱり断ると、江葉都先生は君にしかこのオペは任せられない、患者は私の母だと告げ・・・。

大学病院に辞表を提出済みの江葉都先生は、離島診療を手伝うように言われれば、そうすると告げる。君に示せる誠意はこれしかないと。なぜ自ら執刀しないのかと問い返すコトー先生に、自ら執刀したら間違いなく母を殺すからだと答える江葉都先生。

幼少期に母親から凄惨な虐待を受けていた江葉都先生は、心の底から母を憎んでいることを打ち明ける。それでも自分は医者だから母を見捨てることができないと江葉都先生から告げられたコトー先生は星野さんに背中を押され、オペを引き受けるために江葉都先生と一緒に島を離れ・・・。

・23番目の手術:江葉都先生の母
5年前から昏睡状態。肺梗塞→無事手術が成功し、奇跡的に意識を取り戻すが程なく亡くなる。


・24番目の手術:交通事故を起こした観光客
子供連れの家族5人が重傷→コトー先生と祖父の良庵先生が手分けして手術を行う。

中学生になったタケヒロは本格的に医者を志すように。小学校の卒業文集にこっそり医者になる夢を書いていたタケヒロだったが、父(原さん)に負担をかけたくないと文集をゴミ袋へ。それを見つけた原さんはタケヒロに夢をあきらめるなと叱咤。お金のことならなんとかする、俺の夢はお前の夢を叶えることだと励ます原さん。


第12巻は第124話~135話収録。コトー先生が心臓病を患うタケヒロの手術のことで悩んだ末に思い切った決断をするお話と、訳ありの新しい看護師・下山恵美が診療所に赴任してくるお話と、星野さんのもとに母と自分を捨てた父が末期癌を患っていることを伝える電話が父と駆け落ちした女性からかかって来るお話。

・25番目の手術:タケヒロ(2回目)
健康診断で心臓病であることが発覚。コトー先生は定期的に手術を繰り返して一生投薬を強いることになる「弁置換法」か、今までほとんど成功例がないが理想的な回復をもたらす「ロス手術」を行うかを深く悩んだ末にロス手術を行う決断をし・・・。

手術を行う病院は元上司の奥村医師にコトー先生がお願いして天津堂大学付属病院に引き受けてもらえることになり、第一外科のエースになった音田先生が頼もしい助手として再登場😉

129話から新しい看護師・下山恵美(ショートカット・メガネ)が加わる。古志木島村長の姪で以前勤めていた病院で先輩看護師によって医療ミスの濡れ衣を着せられ、追い出されて古志木島に赴任した人間不信の看護師。

最初は心が荒んで刺々しい態度を取っていたが、コトー先生や星野さんをはじめとする島の人たちと交流するうちに本来の優しさを取り戻していく。

・26番目の手術:星野さんの父・正一さん
末期癌患者。内縁女性からの連絡を受けた星野さんが島に連れてくることを決意。コトー先生がS状結腸切除を行おうとするが、広範囲の腹膜播種を起こしていることが腹膜切開で分かり、根治療は不可能と判断。

和田さん・環に男児誕生。

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